「デジタル学級通信」博物館 いつでもどこでもみんなで更新、みんなが発信!デジタル学級通信!

東京都渋谷区立代々木山谷小学校

画面イメージ

○こんな実践
今まで紙で配布したり、教室に掲示したりしていたものをデジタル化し、いつでもどこでもだれでもがみることができる環境づくりを行った実践である。
○注目ポイント
一人1台タブレット端末をもつ学校が増えてきている。しかし、タブレット端末を常時持ったはいいが、どう活用すればよいかわからない。本実践は日常の学校生活をデジタル化することに成功しており、これは毎日タブレット端末を活用せざるを得ない状況を生み出すものである。コラボノートは、同時に何人でも一枚のページに書き込むことができるし、いつでもどこでもネットワークさえあればみることができる。この実践はさらに学校生活のすべてをデジタル化できる可能性を秘めている。
学校 東京都渋谷区立代々木山谷小学校
実践学年組  6年1組
先生 細川 卓郎 先生
教科 国語
実践の目的
    印刷機を一切使わずに、学級ルールから係活動、明日の持ち物までをデジタル上で共有し、SNSのように学級運営を支援する。
実践のポイント・工夫
    東京都渋谷区は2017年度から、区立小中学校の全児童生徒と教職員に各1台のタブレット端末を貸し出し、授業や家庭学習に活用している。タブレットを通して児童がいつでもどこでも学級の様子を確認できるように、デジタル空間上に学級通信を作成した。これまでは教室の壁に掲示していた係活動のカードや係からの連絡、担任からの連絡内容もすべてコラボノートに集約することで、児童との共通理解すべき事項が整理され、より円滑に学級経営することができることが狙いである。
実践内容
    コラボノートには、学級経営上で必要と思われるものを学級会で相談し、一つ一つを増設していった。学級のルールは、学習面や生活面、給食や休み時間の過ごし方など、学校で決めたルールをもとにさらに細分化して具体的に定めていった。月に1回の学級会ではルールの見直しを図り、よりみんなで守っていくことのできる学級ルールへと昇華させていった。係活動では、月曜から金曜までの当番表(シフト表)を作ったり、係からの連絡欄を作ったりするなど、各係で児童が自由にレイアウトを工夫し、活動を助けられるシートになるよう努めた。家庭学習を補助するために、算数の発展問題や調べ学習のリンク集なども児童の要望に応じて作成し、内容を充実させていった。
コラボノートを使用してよかった点
    忘れ物対策係が持ち物を記載することで、連絡帳以外にも確かめる手段ができ、保護者にも周知されていったため、児童の忘れ物が少なくなった。また、病気や入院などで長期欠席した児童でも学級の様子がわかるため、付箋やコメントで遠隔地からでも参加できるようになり、児童の結束が深まった。まるで1つの町のように、コラボノート内で児童一人ひとりが自主的に学級を維持していく手段や方法を考えられるようになった。
単元略案 「デジタル学級通信」博物館 (PDF:184KB)